そもそもフケとは何でしょう?
- 人間を覆う皮膚は表皮と真皮の2段構造になっています。皮膚は布団をイメージしてもらうと分かりやすく、敷布団が「真皮」で掛け布団が「表皮」にあたります。
- そしてこのかけ布団(表皮)は何重の層になっていって、毎日一番上の層がきれいにめくれてくれる優秀なかけ布団です。めくれた分はまた下から補充してくれるので、つねに新しい状態を保ってくれます。この毎日めくれてくれる物質が、頭皮の場合は「フケ」と呼び、身体の場合は「アカ」と呼ばれています。
- 通常であれば毎日きれいにめくれて、しかも粉々になってくれるので気にならないのですが、かけ布団に油をぶちまけたり、乾燥機に入れっぱなしでパサパサになったりすと、きれいにめくれてくれず、布団の周りを汚してしまいます。
- 油や乾燥機のトラブルで、かけ布団の層がきれいめくれてくれない状態、これが「フケ症」と呼ばれるものです。
フケには「乾性のフケ」と「脂性のフケ」の2種類があります。
━━━【フケの見分け方】
- 乾性のフケは、頭皮を掻くと(個人によっては掻かなくても)細かいフケがパラパラと落ちてきます。フケが小さくて細かい場合は乾性のフケです。
- 逆に脂性のフケは湿った感じのフケです。乾性のフケとは違い皮脂と混ざり合い頭皮にこびりついていることが多く、頭皮を掻くと大きなかたまりとなって落ちてきます。湿った感じで大きなフケの場合は、脂性のフケと判断できます。
- フケを見分ける時間帯も大事です。夏場に出るフケは日中汗ばんでいますので、乾性のフケでも湿っている場合が多く、逆に冬場は脂性のフケでも乾燥していることがあります。洗髪後の2~3時間経過したフケ(頭皮)の状態を確認して下さい。
━━━【乾性フケの特徴】
- ・頭皮の状態(乾燥)
- ・フケの状態(さらさら・肩、背中まで広範囲に落ちる・とても小さい)
━━━【脂性フケの特徴】
- ・頭皮の状態(脂症)
- ・フケの状態(しっとり・髪にまとわりつく感じで肩等には落ちにくい・大きい)
「フケが発生する原因」
━━━【乾性フケが発生する原因】
- 原因として一番に挙げられるのは「頭皮の乾燥」です。頭皮を覆う皮脂が不足したり、水分が不足している場合に発生しやすくなります。
- 皮脂は頭皮の水分の蒸発を防ぐ役割もかねていますが、洗浄力の強いシャンプーなどを毎日使用すると皮脂を必要以上に洗い流してしまう可能性が高いです。特に女性は皮脂の分泌量が男性に比べると少ないので頭皮が乾燥しやすい状況にあるといえます。
- 乾燥した頭皮はフケだけでなく、かゆみ、抜け毛等の頭皮トラブルに発展することもあるので注意が必要です。
━━━【脂性フケが発生する原因】
- 原因として一番に挙げられるのは「皮脂の過剰分泌」です。生活習慣の乱れ(食生活が不規則、バランスの良い食事を摂取していない、睡眠が不規則)で皮脂が多く分泌します。
- 洗浄力の強いシャンプーを頻繁に使用すると皮脂を必要以上に洗い流してしまい、乾燥に繋がります。しかし皮脂分泌が多い男性は、不足した皮脂を補おうとそれまで以上に皮脂を分泌するようになり、皮脂が過剰に分泌することがあります。
- 皮脂の量がもっとも多い頭皮は、カビ菌やヒトダニが増殖しやすい環境です。 エサとなる皮脂はできるだけ少なくすることで、フケの原因菌を増やさないことも大事となってきます。
━━━【染毛剤・パーマ剤による原因】
- パーマやカラーリング剤がフケ・頭皮トラブルの原因となっているのは、頭皮トラブルを抱えて皮膚科受診をしたところ、数日前に行ったパーマやカラーリング液が原因との診断を受ける人もいる現状から間違いはないと思います。
- パーマ剤の成分には、塩基DL-シスチン・臭素塩酸・アンモニウム水・チオグリコール酸アンモニウムといった強力な成分が含まれていますし、カラーリング剤も同様な頭皮にダメージを与えるジアミン系染料、アルカリ剤、過酸化水素等が含まれています。
- 頭皮が荒れると頭皮の皮脂や水分が奪われ、「フケ」を起こしやすくなりますのでご注意下さい。
━━━【その他の原因】
- フケの発生が「老化」による場合もあります。皮脂の分泌量は20代をピークに減少する傾向にあります(男女差はあります。)
- 特に女性の場合は、皮脂の分泌量がピーク時の20代に比べると50代では半分以下というデータもあります。(男性に比べ女性の頭皮乾燥が多いのはこの為です。)
- フケの発生が「季節的」な場合もあります。日本は春夏秋冬の季節があり、気温・湿度が1年を通して一定ではありません。夏は気温、湿度が高くジメジメし皮脂量の分泌は増加します。逆に冬は気温、湿度が低く、皮脂の分泌量は低下します。この皮脂量の増減が頭皮の乾性、脂性を引き起こしフケの発生の原因になります。
- あとは現代人には外すことができない「ストレス」による場合です。ストレスを感じるとホルモンバランスが乱れます。ホルモンバランスの乱れにより、皮脂量の分泌が増減しフケの原因となります。
- 最期に水道水に含まれる「カルキ」もフケの原因となりえます。プールで泳いだ後の髪は「バサバサ」しているのですが、これは髪の毛や頭皮のタンパク質を「カルキ」が破壊し、起こる現象です。カルキ取りのシャワーヘッドがホームセンター等で4000円~販売されていますので、ご使用になられるのもよろしいかもしれません。
「自分でできるフケの対策」
━━━【乾性フケの改善方法】
- 乾性フケ・脂性フケ、どちらにも言えることなのですが、フケが気になるあまり髪の毛を過度に洗いすぎる方が多いみたいです。シャンプーによって洗い流されてしまった皮脂や角質層の保湿成分は、約24時間かけて元の量に回復します。
- 1日に2~3回も髪の毛を洗うと、頭皮のバリア機能や水分保持力が回復する前に再度皮脂や潤い成分が奪われてしまい、かえって乾燥が進んでしまいます。
- 洗い過ぎは皮脂を過剰に落とし、頭皮の乾燥、フケを増やす原因となりますので、乾性フケが多い場合のシャンプーは2~3日に1度、シャンプーをしないと気が済まない方も1日1度にして下さい。シャンプーをしない日は、お湯だけで髪を洗えば十分です。
━━━【シャンプーの際に気をつける事】
- ・洗浄力の強いシャンプーは控え、優しい洗浄力タイプを使用する。泡のきもちシャンプー
- ・シャンプーは1日1回(フケが多い場合は2~3日に1回)にする。
- ・シャンプーの量を減らす(もしくはシャンプーを薄めて使用する。)
- ・シャワーの温度は38℃~40℃に設定する。
- ・ドライヤーを長時間、頭皮に当てない(2秒以上同じ場所に熱風を当てず頭皮より20cm以上離して小刻みに動かしながら乾かして下さい。)
- ・頭皮用クリーム・保湿剤を使用する。
- 食生活、睡眠不足、ストレスやダイエット、ミネラルやビタミン不足もフケ原因となる事が多いですので自分の生活習慣を見直してビタミン類の豊富な緑黄色野菜をたくさん摂取するようにしましょう。皮膚を健康に保つビタミンB郡、豚肉、牛乳、豆、レバーなどもおすすめです。
━━━【脂性フケの改善方法】
- まずは頭皮を清潔に保つ事です。毎日、夜に洗髪し必ずドライヤーで頭皮を乾かして下さい。頭皮が湿った状態を放置していると常在細菌が繁殖する原因となります。
- またフケがひどい方は•グリチルリチン酸2K(消炎剤)・グリチルリチン酸ジカリウム•ピロクトンオラミン•シメン-5-オール(殺菌剤)•サリチル酸とコールタール、配合のシャンプーがおすすめです。
- 上記成分には、常在細菌、マラセチアの繁殖を抑える効果があります。
- 【シャンプーの際に気を付けることは乾性フケと一緒です。】
- 食生活では脂こい食事は控えて下さい。ラード、バター、お肉などの動物性脂肪や、卵などのコレステロールには皮脂分泌を促す飽和脂肪酸が多く含まれいます。ビタミン豊富な野菜を沢山摂取するように心がけて下さい。特にビタミン(B1,B6,B12)不足は脂性の要因となりますので意識して摂取して下さい。亜鉛も抗フケ剤の有効成分です。
- ストレスや睡眠不足も皮脂分泌を過剰にするので、質のよい睡眠をとるように心がけましょう。
「お医者さんに相談する」
━━━【フケは病気という認識が必要です】
- 当店はシャンプー屋ですので、頭皮トラブルはシャンプーを変えることからおすすめしています。成分の強いシャンプーを変えるだけでも頭皮への負担が減りますので、状態が改善することが期待できます。しかし症状の酷い方にはお医者さんもおすすめしています。
- フケの為にお医者さんに行くという発想はあまりないと思いますが、実はフケも立派な病気ですので症状が酷い場合は一度受診してみて下さい。
━━━【店長実話】
- 私の次男が中学生時に酷いフケに悩まされていた時期がありました。乾性フケでしたのでシャンプーを変え、頭皮ローションを使用し食生活も注意しましたが、なかなか改善しませんでした。
- そこで最寄のお医者さんで、フケ用塗薬を処方してもらい、薬を使用しながら(最初は通常通りの量を使用し、徐々に使用量を減らしていきました。)療養したところ、半年間できれいに改善することができました。今では薬は一切使用していません。
━━━無添加シャンプーだけではフケの改善は厳しいかも。
- フケの乾性フケ・脂性フケの2種類に分けることができます。まずは自身のフケのタイプを見極めたうえで対処することが大事になってきます。乾性フケ・脂性フケ、それぞれのタイプに合わせた対策法をお伝えします。http://hairmart.jp/fuke.html
━━━頭皮の臭い対策におすすめ無添加シャンプー!
- 頭から漂ってくる、嫌ぁ~な頭皮の臭いには「頭皮からの臭い」と「髪の毛からの臭い」の2種類があるのをご存じでしょうか?「頭皮が臭い!臭い!」と悩んでいたら、実はその頭皮の臭いが「髪の毛からの臭い」だったという勘違いが、とくに髪の毛の長い女性に多いです。http://hairmart.jp/nioi.html
━━━無添加シャンプーは頭皮の乾燥予防の第一歩!
- 毎日洗髪しているのに頭皮が乾燥する、かゆくなる、フケが出る、頭皮が突っ張る、これは頭皮が乾燥することによって起こる現象です。頭皮の乾燥が深刻化すると抜け毛や薄毛の原因にもなりかねません。http://hairmart.jp/kansou.html
━━━湯シャンVS無添加シャンプー!
- 「湯シャンとは・・・?シャンプーを使用せず、お湯のみで髪を洗うこと。」が最近の密かなブームです。無添加シャンプー屋としてシャンプーを使ってもらえないのは残念なのですが、芸能人の「福山雅治」さんや「タモリ」さんがTVやラジオで自身が湯シャン派であるこを公言したこともあり。http://hairmart.jp/oyu.html
━━━ノンシリコンシャンプーを使えば無添加シャンプーは必要なし?
- いいシャンプーの代名詞といわれる「ノンシリコンシャンプー♪」口コミだけなく、TVCMやランキングサイトでもノンシリコンシャンプーが高評価をうけていますが、当店ではあまりノンシリコンシャンプーをおすすめしていません。http://hairmart.jp/noshrikon.html [ch0]
━━━無添加シャンプーと髪にいい食べ物で健やかな髪に!
- 髪にいい食べ物を食べるだけでは髪は元気になりません。まずは生命維持の為に大事なパーツに栄養をしっかり与え、そのうえで髪にいい食べ物を摂取することが大事になってきます。髪にいい食べ物の効率の良い摂取方法をお伝えします。http://hairmart.jp/tabemono.html