市販されている多くのシャンプーは、「硫酸系」の洗浄成分を使用しています。高級アルコールを原料とした洗浄剤で、「高級アルコール系」シャンプーとも呼ばれています。 これらの成分は非常に安価に大量に仕入れることのでき、またかなり泡立ちやすいこともあり、泡がきめ細かく洗い心地は確かに良いのが特徴です。 しかし髪や頭皮の健康を考えた場合、この強すぎる洗浄力は頭皮に必要な皮脂さえも落としすぎてしまうため、質が良いとは言えないものとなります。 但し、工場に勤務し体中が油でべとべとになるような勤務環境であったり、ガソリンや油系の汚れが体に付着する可能性の高い職場環境であったりする方などは、アルコール洗浄成分が汚れを落とすのには非常に有益だと考えられます。
高級アルコール系シャンプーと比べて刺激が弱い、石鹸を主成分とした石鹸系シャンプーです。生分解性が高く、天然素材で作られていること、古い歴史があるのは魅力的です。 ただし石けん系シャンプーはほとんどがアルカリ性であるため、洗浄力が高すぎ余分な皮脂を取り去ってしまう場合が多いです。あと洗髪後の髪の手触りが悪く、キシミが嫌で辞められる方も多いですので、シャンプー後はクエン酸等で中和は必須です。しかし生成解性は非常に良いので、環境にはとても優しい洗浄成分です。
アミノ酸系シャンプーは、他の種類のシャンプーと比べて低刺激なものです。髪の毛の成分はタンパク質であり、それを構成しているアミノ酸を使用したシャンプーですので、頭皮との相性が良いのが魅力です。 ただし、洗浄力は他のシャンプーに比べて弱いので、シャンプー後のすっきり感が少なく物足りなさを感じる場合が多いです。あと保湿性が高いので髪が重たくなりがちで、髪の毛のボリュームを出しにくいのが難点です。しかしトータルで考えると、肌が弱い方、敏感肌の方などはには適した洗浄成分です。
硫酸系洗浄剤と似ていますが、硫酸系と比べて、洗浄力がやや低く、その分刺激性もやや低いという特徴があります。成分名に、「酢酸～」という記載があるのはこのタイプです。酢酸系洗浄成分だけだと汚れが落ちにくいため、他の洗浄成分と交合して配合されていることが多いです。
ベタイン系洗浄剤は、糖類などの天然成分から作られています。両性界面活性剤とも呼ばれ髪の補修など保護を行うほか洗浄剤として汚れを浮かせる機能があります。 刺激も少ないのでベビーシャンプーにも良く使用されています。髪の毛肌には優しいのですが、洗浄力はやや弱いというのが特徴です。多くのものは、他のタイプの洗浄成分と一緒に配合されています。
グルコシド系洗浄成分はグルコースと呼ばれている糖から作られた成分になります。洗浄力も穏やかなので、低刺激であって泡立ちも良く、更には安全性も高い洗浄成分です。髪の毛を補修してくれる効果も期待できますので、ダメージヘアで悩んでいる人にはお勧めの洗浄成分です。しかし洗浄力自体が弱いので、単体ではあまり使われない成分です。
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